私を愛せるのは私だけ:Mrs. GREEN APPLEとニーチェの自己愛哲学
私を愛せるのは私だけ
生まれ変わるならまた私だね―『ケセラセラ/Mrs. GREEN APPLEより
この歌詞、ただの“自己肯定”なんて言葉じゃ片づけられない、圧倒的な自己愛が漂ってるのよ。
実はAnandi、この曲を初めて聴いたとき、すぐにOSHO禅タロットの「誕生(Birth)」のカードが頭に浮かんだの。
このカードには、ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』に登場する有名な変容のプロセス──
ラクダ、ライオン、そして純粋無垢な子どもという三段階の象徴が重ねられているの。
ねえ、歌詞の中に「ツァラトゥストラ」ってあったでしょ?
ニーチェやOSHO禅タロットを知らない人には少し難解に感じるかもしれないけれど──
曲の歌詞、タロットカード、そしてニーチェの哲学が見事につながった瞬間、心が震えたのよ。
ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』と自己愛
ニーチェが掲げた「超人(Übermensch)」って、ただの自己愛を超えた話なのよ。
他人の期待や社会の枠組みなんか一切無視して、自分の価値を自分で決めるの。
そして、その自分を無条件に愛してあげることが求められてるの。
『ツァラトゥストラかく語りき』で出てくる「運命愛(amor fati)」ってのは、もう全部ひっくるめて自分の運命を愛して、選ばれたかのように生きることよね。
歌詞の「私を愛せるのは私だけ」ってフレーズ、これぞこのニーチェの思想そのものだわ。
「生まれ変わるならまた私だね」って、心に刺さるでしょ?
これがまた『ツァラトゥストラかく語りき』の「永劫回帰」に通じるのよ。
人生が何度も繰り返されるとして、それでも同じ人生を選びたいと思えるほど自分を愛してるって、そう簡単に言えるもんじゃないわ。
これこそが究極の自己愛と自己肯定感よ。
OSHO禅タロット「誕生(The Birth)」変容の三段階
さて、OSHO禅タロットの「誕生(The Birth)」のカードって、単なる再生の話じゃないの。
これ、内なる成長をして、新しい自分を発見して、自己愛を持って生まれ変わるって意味なのよ。
で、このカードはね、前にも触れたけど、ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』で出てくるラクダ、ライオン、子供の変容の三段階を表してるの。
これ、簡単に言うとこうよ。

⚫︎ラクダ:とりあえず重荷を背負って我慢する段階。まあ、みんなの期待に応える苦行ってとこかしら。
⚫︎ライオン:その重荷を振り払って、自分の自由を掴み取る段階よ。ここでやっと「私を生きる」ための反抗が始まるのよ。
⚫︎子供:無垢で自由、もう何にも縛られない真のクリエイターってわけ。この新しい自分として生きる、これが「誕生」のカードの真髄なのよ。
歌詞の「生まれ変わるならまた私だね」って部分、これがまさにこのカードの意味を強調してるのよ。
自己愛と新たな自分としての再生のメッセージが込められてるの。
無垢のカードと純粋さの再発見
そして、この変容の最後に現れる「子供」の段階は、OSHO禅タロットの「無垢(Innocence)」のカードとも深くリンクしているわ。

このカードは、単なる知識や経験を超えて、今この瞬間に純粋な喜びを見出すことを象徴しているの。
思考に支配されず、心のままに生きるってのが、このカードの持つメッセージなのよ。
ベイベー大人になんかなるもんじゃないぞ
ツァラトゥストラ
この歌詞も、これに通じるものがあるわ。
大人になるってことは、社会の常識やルールに囚われて、自由で純粋な自分を見失うことでもあるのよ。
でも子供のように無垢でいれば、ありのままの自分を表現し、心から喜びを感じることができる。
これが本当の意味でのスピリチュアルな自由であり、自己愛の究極の姿なの。
なるようになるのさ ケセラセラ:人生を導く信頼の呪文
なるようになるのさ
ケセラセラ
この一節、ただの気休めに聞こえるかもしれないけど──
実は、人生をそっと後押ししてくれる“信頼の呪文”なのよ。
OSHO禅タロットの《GOING WITH THE FLOW(流れとともに行く)》は、まさにこのケセラセラの精神を象徴するカード。

このカードに描かれた人物は、水の流れに逆らわず、ただ自然に身を委ねているの。
「こうしなきゃ」「ちゃんと進まなきゃ」と焦ることなく、今の流れを信じて、あらがわずにただ進む。
争わず、あらがわず、流れに身を任せれば、たとえ今はゴールが見えなくても、ちゃんとあなたの望む場所へ辿り着ける。
それがこのカードのメッセージ。
でも現実では、思い通りにならない状況にあらがい、どうにかしてコントロールしようと頑張ってしまうことが多いわよね。
でもね、どうにもならないときほど、「手放す力」が必要になるの。
流れに任せるということは、諦めることじゃない。
信じてゆだねるという、もっと深い強さなのよ。
しかもその流れは、ただの偶然じゃない。
あなただけのタイミングと導きに沿って、ちゃんと動いているの。
だからこそ──
「なるようになる」と言える心の余白。
それは、ただ楽観的でいることじゃなく、“今”を信じて委ねるという、深い智慧の姿勢。
ケセラセラ──それは、
人生を導いてくれる“静かで力強い呪文”なのよ。
まとめ
「私を愛せるのは私だけ、生まれ変わるならまた私だね」
この歌詞は、ただの自己肯定じゃなくて、“無条件の自己愛”そのもの。
ニーチェの『ツァラトゥストラ』の「超人」や「永劫回帰」、OSHO禅タロットの《誕生》や《無垢》のカードとも深く響き合っているわ。
過去や未来にとらわれず、今この瞬間の“自分”を選んで生きること。
たとえ何度生まれ変わっても、「また私になりたい」と思えるような、自由でしなやかな在り方こそ、スピリチュアルな成長の象徴なのよ。
「なるようになるさ、ケセラセラ」
この言葉に込められているのは、ただの楽観じゃなくて、深い信頼と、今ここに生きる勇気。
……とはいえ、人生なんて思い通りにならないことだらけよね。
だからもう、流れに逆らわずに“ケセラセラ”ってつぶやいとこ。
焦らず、無理せず、ちょっと自分に優しくできたら、それで十分。
「なるようになる」って、案外いちばん強い生き方かもしれないわよ?